はじめに
肩の痛みに悩まされている方は多いですが、その中でも翼状肩甲が原因となる場合があります。
この記事では、翼状肩甲のメカニズムと、その対処法について詳しくご紹介します。
翼状肩甲とは?
翼状肩甲(wings scapula)は、肩甲骨が正常な位置から外れ、浮き上がってしまう状態を指します。この状態になると、肩甲骨が背中の皮膚に隆起し、まるで翼のように見えることから「翼状肩甲」と呼ばれます。
原因
翼状肩甲の主な原因は以下の通りです:
- 神経障害:長胸神経や肩甲上神経の損傷が原因で、肩甲骨を支える筋肉が機能しなくなることがあります。
- 筋力低下:特に前鋸筋(せんきょきん)や僧帽筋(そうぼうきん)が弱くなると、肩甲骨が安定しなくなります。
- 外傷:肩や背中の怪我が原因で翼状肩甲になることもあります。
症状
翼状肩甲が引き起こす主な症状には以下のものがあります:
- 肩や背中の痛み
- 肩の動きが制限される
- 重い物を持ち上げるのが難しくなる
治し方
翼状肩甲の治療には、原因に応じた対処法が必要です。以下の方法が一般的です:
- 理学療法(リハビリ):理学療法士の指導の下で、肩甲骨を支える筋肉を強化するエクササイズを行います。
- ストレッチ:肩甲骨周りの柔軟性を高めるためのストレッチを行います。
- 姿勢の改善:悪い姿勢が翼状肩甲を悪化させることがあるため、正しい姿勢を保つことが重要です。
- 手術:神経損傷が原因で改善が見られない場合、手術が検討されることもあります。
日常生活でのケア
日常生活で翼状肩甲を予防・改善するためのケアも大切です:
- 軽い運動を続ける
- デスクワーク時の姿勢に気をつける
- 重い物を持つ際は正しい持ち上げ方を意識する
まとめ
翼状肩甲は、肩の痛みの原因の一つです。
その原因と治し方を理解し、適切な対処法を行うことで、症状の改善が期待できます。肩の痛みに悩んでいる方は、まずは専門医に相談し、自分に合った治療法を見つけることが大切です。
注意事項
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療専門家の診断や治療に代わるものではありません。具体的な症状や治療法については、必ず医師や理学療法士にご相談ください。
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