肩の痛みを解消!棘下筋の役割と五十肩・腱板損傷の徹底解説

医療系YouTub整トレ研究所

棘下筋(きょくかきん、Infraspinatus)は肩の動きや安定性に重要な役割を果たす筋肉の一つです。

特に五十肩(肩関節周囲炎)や腱板損傷(ローテーターカフ損傷)と深く関係しています。

この記事では、棘下筋の解剖学的特徴とその役割について詳しく説明し、五十肩や腱板損傷との関連性を探ります。

1. 棘下筋の解剖学的特徴

棘下筋は肩甲骨の棘下窩(きょくかか)から起こり、肩甲骨の外側縁に沿って広がり、上腕骨の大結節に停止します。この筋肉は肩甲骨の後面に位置し、三角筋の深層にあります。棘下筋は以下の特徴を持っています:

  • 起始(Origin):肩甲骨の棘下窩(Infraspinous fossa)
  • 停止(Insertion):上腕骨の大結節(Greater tubercle of the humerus)
  • 神経支配(Innervation):肩甲上神経(Suprascapular nerve)
  • 機能(Function):肩関節の外旋(external rotation)、上腕骨の水平伸展(horizontal abduction)

棘下筋は、肩関節を外旋する動作において主に働きます。また、肩関節の安定性を保つため、上腕骨を肩甲骨の関節窩にしっかりと保持する役割も果たします。

2. 棘下筋と腱板の関係

腱板(ローテーターカフ)は、肩関節の安定性を維持するために働く4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)から構成されます。棘下筋はこの腱板の一部として機能し、肩の外旋と肩関節の安定性に寄与しています。

腱板損傷では、これらの筋肉およびそれに関連する腱が炎症を起こしたり、部分的または完全に断裂したりすることがあります。棘下筋が損傷すると、肩の外旋力が低下し、肩の不安定感や痛みが生じることがあります。

3. 棘下筋と五十肩の関係

五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の動きが制限され、痛みが生じる疾患です。この状態では、肩関節周囲の組織に炎症が起こり、棘下筋を含む筋肉や腱が硬くなることがあります。棘下筋が硬直すると、肩の外旋動作が制限され、さらに痛みを引き起こす可能性があります。

4. 棘下筋のリハビリと治療

棘下筋の損傷や機能不全に対する治療は、一般的に以下のアプローチを含みます:

  • ストレッチング:肩甲骨周囲の柔軟性を高めるために棘下筋を含む筋肉群のストレッチングを行います。
  • 筋力強化:棘下筋と他の腱板筋の筋力を強化することで、肩関節の安定性と機能を改善します。サイドレイズや外旋運動のエクササイズが推奨されます。
  • 物理療法:温熱療法、超音波、電気刺激などの物理療法が炎症を軽減し、筋肉のリラクゼーションを促進します。
  • 医療的介入:症状が重度の場合、ステロイド注射や手術的治療が検討されることもあります。

まとめ

棘下筋は、肩の動きと安定性を支える重要な筋肉であり、五十肩腱板損傷と密接に関連しています。適切なリハビリテーションと治療によって、棘下筋の機能を回復し、肩の健康を維持することが可能です。肩の痛みや動きの制限がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました